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山本昌50歳で引退、選手寿命と体格の相関。

プロ野球シーズンも終盤で全日程終了前ではあるが、続々と引退表明のニュースが飛び込んできている。活躍していた選手たちがユニフォームを現役引退するのは季節柄もありもの悲しささえ感じる。

先日、中日ドラゴンズ山本昌が引退を表明した。山本昌が生まれた1965年は昭和40年、プロ入り時期は異なるが西武渡辺久信、ヤクルト古田 敦也、巨人水野雄仁が同じ年となる。同年齢の元選手に比較して、ずいぶんと長く現役生活を続けられたものだ。体力、気力とともに外的な条件が重なって、29年目のシーズンを迎えられたのだろうが、継続する思いには頭が下がる。

中日といえば、郭、与田、ソン、ギャラード、岩瀬とリリーフ投手が充実しており、投手の役割分担が選手寿命を延ばした一因なのではないかと推測される。

近年で現役期間が長かった選手で記憶に残るのは、工藤公康48歳、金本知憲44歳。工藤はプロ生活29年だ。

科学的トレーニングの導入、けがのリハビリ法向上などで飛躍的に選手寿命は延びているのだろうが、山本昌選手は体格がとてもよい。選手寿命と体格には因果関係があるのだろうか、少し調べてみた。心技体がそろって、プロ生活を続けられるだろうから、精神、心理面についても少し考えてみた。

まず、「体」。満年齢で40歳以上の日本プロ野球所属選手の平均身長は180.86cm、平均体重は86.27kg、身長175cm以下の選手は、ジャイアンツの井端選手とオリックスの谷選手のみで、軒並み、プロ野球選手の中でも大柄な体格の選手が多くみられる。工藤は176cm、金本は180cmということなので、サンプルが少なく、正確ではないがおおよそ体格の良い選手は選手寿命が長いという仮説は正しそうだ。

体格(体力)とともにプロ選手に必要な気力、心理的な側面でみていくと、体格の大きな人は、性格がおおらかで、くよくよ悩みこまないタイプが多いのだろうか、山本昌選手は趣味がラジコンということだから、上手にストレスリリースできていたのかもしれない。

クレッチマー研究は体型と性格の類型なので、直接あてはめることはできないが、クレッチマーの研究のように、体格と性格の関連性をみていけば、スカウトする際に参考になるだろう。

起用法、からだの疲労度、強度、けがからの治癒具合など、各方面から研究すると、スカウティングに役立つのではないか。ダイエー日本ハム阪神などで44歳まで活躍した下柳(184cm)は37歳で最多勝など選手生活の後半戦に好成績を残している。

さて、 イチローは今年42歳、長年第一線の選手として活躍しているがどこまで選手寿命をのばすことができるのか? 興味のわくところである。