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日常視点の目からうろこのビジネスアイデア、ちきりんアンサーブログ

会社名と屋号。メールの差出人は屋号に統一してほしい。

車検の締切が迫っているため近所のいくつかの車検工場に見積もり依頼のメールを出した。返信はすぐに届いたが、差出人が依頼先と一致しない。自動車整備工場のほかガソリンスタンドや運送会社などメールを送った覚えのないところからメールが届いている。車検工場から電話連絡もあったが、やはり社名で連絡がくる。
こちらはどこに依頼をしたか、また、ホームページの参考料金とあわせてメモをとってあるのだがフランチャイズ名、屋号で控えてあるため混乱してしまった。

せっかく、高いロイヤリティを払ってフランチャイズに加盟しているのだから、本業がガソリンスタンドであっても、運送会社であってもフランチャイズ名で連絡をもらわないと依頼主は困惑してしまう。
メールの差出人は屋号に統一してほしい。ガソリンスタンドがブランド(看板)と会社名が違っているのはよくある話で領収書をもらう段階ではじめて会社名を知るのが普通だ。

メールの差出人の設定をフランチャイズ名、ブランド名に変更しておく
「車検の●●」××商店です、とテンプレートで一言添えておく。
もしくは車検問い合わせ用のメールアドレスとそれ以外の事務処理用のメールアドレスを区別しておく。
これだけやっておけば、車検の見込み客からの成約率はぐんとアップしそうだ。
これでは顧客フォローが徹底しているカーディーラーにかなわない。
車検の専門店は車検時に車の持ち込み先を特定していない浮動客をどれだけ効率よく獲得できるかで商売をしている業態だと思う。通りがかりの見込み客に想起されやすいようフランチャイズに加盟したりしているはずだ。

車に乗る頻度にもよるだろうが、自動車の整備は安全につながることだから、高すぎると躊躇するが安すぎても不安。だから、相場が一定しており競合差別化しにくい。ディーラー車検は高いといわれるが実際見積もりをとってみるとほとんど大差ない。

こちらから電話をしたところ、××商店です、と社名で電話に答えるので、車検の●●さんですか?と尋ねることになった。お客さんに尋ねさせることになれてしまっているのだろう。電話に出ただけ瞬間にお客さんが離脱していることに気づいていないのだろう。
メールアドレスの設定はたった1度、数分、操作に明るくなくても詳しい人に頼んで直してもらえば済む話。
車検専用の電話番号を用意しておいて、その電話だけフランチャイズ名やブランド名で応対するだけの話。ほんのちょっとの手間でお客さんを獲得できそうだ。

ホームページは最低価格で提示してとりあえず申込みをしてもらって、見積もり後、その場で検査に入る仕組みの車検工場もある。業界の慣習なのかもしれないが、後だしじゃんけんで、その場で申込みをさせるのはちょっといただけない気がする。

ガソリンスタンドはガソリンでは利益が生まれないのはよく知られた話だ。ちょっと前のカーナビを使っているがカーナビに表示してある場所にガソリンスタンドがないことのほうが多い。幹線道路サイドには一瞥でガソリンスタンドの跡地とわかる駐車スペースがぐんと広いコンビニエンスストアがある。撤退したスタンド跡にマンションが建設されることもよくある。
厳しい競争をかいくぐるのは、ちょっとした手間の違いなのかもしれない。