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日常視点の目からうろこのビジネスアイデア、ちきりんアンサーブログ

オワハラ 対策

オワハラ とよく見聞きする。

なんのことやらさっぱりイメージがつかず、オワハラとは、とググってみた。

就活終われハラスメント、だそうだ。

 

人事・採用担当者の立場からすれば、目標採用人数は担当者の成績で生活に直結する話なもんで、就活終われば、内定を出す・・・条件交渉となるわけだが、学生そのものの数が減っていて優秀な学生も相対的に減っていることからして、ほしい学生はなんとしてもほしいことだろう。採用活動が後ろ倒しになったおかげで、例年の歩留まりデータは役に立たず、中途採用のスケジュールも変更を余儀なくされ、採用担当者は大きな変化に対応していくために苦労が多いことと思う。

オワハラに戸惑う学生さんも大変だと思うが、結局、会社や人の魅力でひきつけられない会社はつまるところ、魅力におとると考えたほうがおさそうだ。

そんな会社はやめておけ。

入社したいかどうかを数値化する「入社偏差値」があるとするならば、オワハラ行為にたよらざるをえない会社は「入社偏差値」が低い。

上手な嘘がつけない学生は、そんなふうに割り切ったほうがよい。入社するまではなんの契約も約束事も発生していないから、納得いくようにすればいい。昔から入社直前になって、内定辞退する人もいたし、だいたい、卒業できずに入社できない人もいた。そのような想定は会社側ももっている。そのタイミングでは良心がいたんだり、悩んだりするだろうが、3年たったら、そんな話はすっかり忘れ去られる。

自分程度でオワハラしてくる会社には、自分以上の人間は入社しない、と認識して、そこから検討すればいい。中学・高校受験と一緒で一ランク上の学校でビリからはじめるか、確実ラインを選んで上位を維持するか、考えてみればよい。

 

会社側からすれば、自社を選社させる決め手が欠いていたとしても他社の悪口もいえず、手詰まりなんだろう。今の学生は覚めていて、割り切ってものを認識しているはずだから、自分の学歴や能力でいける会社はわかっているはず。特に就活のはじめの時期など、学生の意志とは関係なく、わけもわからず選考が進むケースも多いだろうから、入社するつもりがないなら、はっきり言ってください、とストレートにきいちゃえばいいのに。だらだら引きずって、長引かせても辞退はされる。ドラフト1位が必ずしも成功するわけではない。拾いものもあるはずだ。

 

学生も企業も明確な基準を持って、活動に励み、計画通りいかなければ作戦を切り替える決断が必要なのだと思う。