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にわか民放ラグビーワールドカップ中継にがっかり。

イギリスで開催中のラグビーワールドカップで日本代表が強豪南アフリカを倒したということで日本ラグビーに注目が集まっている。

もしや、と予選リーグ第2戦、スコットランド戦をテレビ観戦した。

世界の強豪はそう簡単に勝たせてくれず、前半善戦したものの後半は突き放される展開で残念な結果となった。

それよりも残念だったのは、実況が日本選手の応援だけの一本調子でゲームを楽しめなかったことだ。もう少し、アナウンサーはトーンを落として中継してほしかった。

 

ラグビー中継はNHKか衛星放送でしか日頃見られないこともあって、NHKの中継で耳慣れてしまっているせいもあるが、どちらかといえばマイナーな競技、世界のスーパープレーをテレビで見れるめったにないチャンスなので、もう少し試合を「見せる」余裕がほしかった。

そもそもラグビーは攻め手のボールの保持時間がサッカーに比べて長く、原則、人がボールを持って走り、後方にパスしながらボールをつないでゴールを目指す、3歩下がって2歩進むスポーツである。ワールドカップになると守備方のプレッシャーもきつくロングキックで陣地を前に進める飛び道具もつかいにくい。空中戦でボールを見失っているうちに得点シーンを見逃すようなスピードの速い競技ではない。

2次、3次と連続攻撃でこれでもか、これでもか、と手をかえてゴールに向かう攻防がおもしろいところ。応援の後押しが選手を勇気づけるのもよくわかるんであるが、アナウンサーが大声をあげるだけでなく、ラグビーの面白さを伝えてもらいたい。

 

ラグビーは15人でやるスポーツで野球やサッカーに比べて、出場する選手の人数が多い、ルールを知らない人が多い、等々演出の方向付けが難しいものと思う。

スコットランド戦の後半の最後のほうなどは、ある程度点差がついて勝ち目がなかったら、次の試合に向けて、けがをしないようにプレーするのも作戦の一つだし、なんとかトライを、勝ち点を、と一辺倒な実況ならぬ、実”叫”だけではお粗末です。

民放でラグビー中継が不慣れであれば、たとえば、プロ選手3、4人に来てもらって、普段、試合を観戦するように、あのパスはうまい、とかなんとか、選手同士の会話をそのまま音声として流し、そこにアナウンサーが、それはどういうことですか、とか合いの手をいれるとかすれば、なんとなく見どころもわかるし、臨場感を味わえるのではないか。

せっかく、テレビでワールドカップをリアルタイムで見られるチャンスだったのに。

なんかボクシングの中継でも見てるようで興ざめだった。