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日常視点の目からうろこのビジネスアイデア、ちきりんアンサーブログ

サッカーワールドカップ予選 シリア戦

サッカーワールドカップ アジア2次予選は、日本が3-0で勝利した。

シリア紛争で戦闘の最中、難民が400万人を越えるとも言われている。

シリアで日本人も拘束、殺害されたとの報道があったのはついこないだ、今年の年頭の話である。

サッカーの結果を伝えるニュース記事を見る限り、日本が勝ったとのう天気な報道ばかりでこの国大丈夫かと思ってしまう。対戦会場はオマーンの首都マスカット。だから、日本代表選手が危険にさらされるといった話は入ってきていない。ヨーロッパで活躍している選手がどういう航路でオマーンに入ったか知る由もないが、シリア上空を旅客機で通過しているかもしれない。

 

世界で最も内戦が激しいシリアがそんな時節にサッカーの試合をできたことは内幕がなにかしらあるに違いない。日本の国民の注目の高まるタイミングでそういったシリアの内情もあわせて報道してもらいたいものだ。まして先般、安保法案が成立し、物議をかもしたタイミングだ。

内戦でサッカーどころではない国から選手が試合に参加できたことは、喜ばしいことだ。オリンピック精神と同様、人種、 宗教、 政治などにかかわらず、スポーツを通じて高めあう機会がこうしてできましたね、ともっとマスコミは訴えるべきではないか。

ひとつの考え方として、平和主義の国として、内戦をやめて話し合いで解決してもらいたいから、サッカーの試合は不戦敗でかまいません、もしくは試合の延期を希望します、というのも一つの抗議の仕方かもしれない。それはそれ、これはこれと分けて考えられるのも日本のよいところかもしれないが。