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日常視点の目からうろこのビジネスアイデア、ちきりんアンサーブログ

再雇用と再教育

定年退職後の定年延長や再雇用は働き手が少なくなっている昨今、子育て後の復職とともに就業人口確保(税収確保、景気回復の面からも)の特効薬といえる。

仕事の関連で、とある役所とおつきあいがあるが、その役所では定年退職した人を再雇用しており、役所が率先して、再雇用に取り組んでいることは評価されるべき点ではあるが、再雇用されている職員さんとの仕事のやりとりは、これが、まあ、おつきあいが大変なのである。

まずもって、電話連絡が1回で終わったためしがない。

必ず、あともう1点、とか、わすれてました、と電話を切ったあと、数分後に必ず再度電話がかかってくる。電話を切ったあとに、指示や依頼の作業をしていると、やっぱりこうしてください、と指示や依頼内容の訂正も茶飯事だ。

 定年後再雇用される彼らは1年ごとの嘱託職員として雇用されており、就業時間や勤務日数がきびしく制限されている関係で、17:00以降、また担当者の休日には連絡がとれないので、相手の時間にあわせてこちらが作業を進めなければならないことに非常にストレスを感じる。こちらが席をはずしていたために、もう一度連絡をもらうことになっていても、連絡がかかってきたためしがない。こちらから電話をかけるようにしている。

その上、電話の最中にあれこれ資料を探したりして、通話時間が長くなりがちで、まとめてからもう一回電話してください、といいそうになるのを、年配の方だし慣れない仕事で悪戦苦闘しているのだろうと、相手の立場を慮って我慢するのである。

 電話口で大きな声ではっきりと、はおつきあいの基本だ。

 

定年後の再雇用は、再雇用された人たちにとってもよいことだと考える。ただ、再雇用をたてにとって、サービスの低下につながるようではいただけない。役所を批判しているわけではないのでご理解いただきたく。

 再雇用に必要な再教育のとりくみを深めていく必要があるのではないかと考える。

冒頭の役所で再雇用されている方でも、再雇用される前の前職の働き方によってはたいへんスムーズに業務が進む職員もおいでになる。こちらも大人だから年配の方とのコミュニケーションは心得ているつもりだ。

再雇用される側が再雇用されるなりの心構えをもう少し、そして、再雇用にともなって必要となる再教育の手法が検討されなければ、再雇用のインフラが整備されない。